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2025/06/10 セキュリティ対策 【UTM活用術】迷惑メール対策に!件名に【SPAM】を自動追加する機能のご紹介
「最近、迷惑メールが多くて困っているんだよね…」
日頃お客様からよくいただくこのようなお悩み。
今までは「迷惑メールは無視する」「不要なメールは手動で削除する」「プロバイダの有料フィルター機能を使う」など、いくつかの対処方法をご案内してきました。ですが、根本的な解決には至らず、お客様のストレスは蓄積される一方でした。
そこでご紹介したいのが、UTM(統合脅威管理)機器による迷惑メール対策機能です。
■ そもそもUTMとは?
UTMとは「統合脅威管理(Unified Threat Management)」の略で、企業のネットワークを守るためのセキュリティ機器です。
ファイアウォール・ウイルス対策・不正アクセス対策・Webフィルタリング・迷惑メール対策など、複数のセキュリティ機能を1台にまとめた“セキュリティのオールインワン装置”と言えます。
一般的には、インターネット回線と社内のネットワークの間に設置することで、外部からの脅威を防ぎつつ、社内のネットワークの安全を保つ役割を果たします。
■ なぜ今、UTMが注目されているのか?
最近では、標的型攻撃やフィッシング、ランサムウェアといった脅威が中小企業にも及ぶようになり、従来のウイルス対策ソフトだけでは対応が難しくなってきました。
そんな中でUTMは、
-
複数のセキュリティ対策を一元管理できる
-
専門的な知識がなくても運用しやすい
-
コストパフォーマンスが高い
といった理由から、多くの企業で導入が進んでいます。
■ UTMで実現!件名に【SPAM】を自動で追加
UTMを導入すると、迷惑メールの可能性があるメールの件名に自動で【SPAM】や【迷惑メール】などのキーワードを追加することができます。
たとえば、件名に
といったように、一目で「あ、これは怪しいかも」と判断できるようになります。
■ メールソフトとの連携でさらに便利に
この【SPAM】などのキーワードを活用すれば、Outlookなどのメールソフトでルールを設定し、
「件名に『SPAM』が含まれるメールは『迷惑メール』フォルダへ移動」
といった振り分けが自動で行えるようになります。
さらにそのフォルダを定期的に確認・削除することで、本当に不要なメールをまとめて処理でき、受信トレイをすっきり保てます。
■ 注意点:すべてが迷惑メールとは限りません
ただし重要なポイントが一つあります。
UTMが「迷惑メールの可能性がある」と判断しても、実際には必要なメールである場合もあります。
たとえば、
-
初めて取引する会社からのメール
-
自動送信される請求書や確認メール
などが、誤って【SPAM】判定されることも。
ですので、「SPAM」と付いたメールも、一度は中身を確認してから削除するようにしてください。
■ まとめ
UTMの件名フィルタリング機能を活用することで、迷惑メールをわかりやすく識別し、効率よく整理・削除することが可能になります。
ただし、本当に不要かどうかを見極める習慣も忘れずに!
迷惑メール対策でお困りの方、ぜひ一度、UTM導入をご検討ください。
導入のご相談や設定サポートも承っております。お気軽にお問い合わせください。